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サイト売買では何が高く売れる?種類による値段の違い
まず、サイト売買で主に取り扱われているものを大まかな種類に分けると、次のようになります。
- ブログ
- ECサイト
- Youtubeチャンネル
- SNSアカウント
- Webサービス
- スマホアプリ
このように分類できますが、種類のみを基準に考えても基本的に値段が大きく変わることはありません。
サイト売買における値段の相場は「収益の12ヶ月~24ヶ月程度」とされており、長く収益が見込めるサイトであるほど、高値で売りやすくなります。
そのため、「どんな種類でサイトを作れば高く売れる」というものではなく、高く売るには「大きく収益が上がるもの、もしくは十分な見込みがあるものを作る」ことが重要になってきます。
例えば、ブログでも「競合が少なく、一時的なトレンドではないジャンルで収益を十二分に出せているアフィリエイトブログ」であれば、相場以上の値段で売却できることもあります。
他の例として、収益化できていないWebサービスでも、利用者数が非常に多ければ、その見込みがあるとして高値がつけられる場合があります。
高く売ることを目的にするのであれば、「収益」という目に見える形でわかりやすいようなサイトを作るか、「利用者数」や「登録者数」といった付加価値が存在するものを作ることをおすすめします。
特化ブログと雑記ブログなら「特化」の方が高くなる
ブログの中でも、ひとつのジャンルに絞った「特化ブログ」と複数のジャンルにまたがった「雑記ブログ」の二種類があります。
これは種類を基準にして値段が変わる例外で、「特化ブログ」の方が高く売れる可能性が高いです。
その理由として、特化ブログの方が専門性が高いためにSEO(検索エンジン最適化)の観点から見ても有利であり、買い手が知識を持っていれば運営しやすいためです。
また、高く売れる可能性があるだけでなく、買い手が取り扱えるジャンルであれば買いやすいといった取引成約の面でもメリットがあります。
同じように収益を上げることができていたとしても、複数ジャンルを取り扱っている「雑記ブログ」だと、メンテナンスできる記事とできない記事が混在することもあるため、できない記事を手直しするには外注するか、自身で改めて調べ直すかといった手間・コストがかかります。
また、雑記ブログの場合は買い手にとって不要な記事もあり、高値で設定してもそれが理由で買い叩かれてしまうこともあるでしょう。
こういった理由から、ブログにおいては「特化ブログ」と「雑記ブログ」のどちらが高く売れるのかと考えると、「特化ブログ」の方が高くなると考えることができます。
なお、サイト売買プラットフォームの「ラッコM&A」では、実際に掲載されていたブログのうち、どちらの方が高く売れたのかというデータを基にした記事が公開されていますので、参考にしてみてください。
参考:【ブログ売却】雑記/特化ブログ徹底比較・1.5倍高く売れるのはどっち?
サイト売買で高く売るコツ
先述した通り、サイト売買での値段は「収益」または「付加価値」のいずれかで決められることが多いです。
そのため、高く売るにはこれらの条件をなるべく高い水準で満たすことが必要になります。
「付加価値」となるのは、例えば「コンテンツの質」「検索順位」「サイト運営のしやすさ」など、収益以外の面で買い手にとってメリットとなるものになります。
たとえ収益がなくとも方法次第で収益化できる可能性があったり、コストをあまりかけずに収益を維持できたりすることが魅力となるため、それによって高い値段でも取引が成立できる可能性が出てきます。
高く売れるサイトはこれらを満たしていることが多く、それがサイトの特徴となっています。
では、高く売るためのコツとは何か、いくつか具体的に紹介していきます。
さまざまな方法で収益を最大化する
ブログやWebサービスで収益を出す方法としては、アフィリエイトや自動広告などの「広告収入」やサービス自体の「利用料」などがあります。
ひとつの方法だけでなく、さまざまな方法を組み合わせて収益を最大化できれば、売却時の価格も大きくすることができます。
ブログの収益化方法については、下記ページで詳しく解説していますので、こちらも読んでみてください。
▶ブログを収益化するコツは?収入を得る仕組みや初心者向けの方法などを解説
ECサイトの場合は商品をただ売るだけではなく、原価を抑えて仕入れることができれば、収益を上げることにつながります。
また、安い仕入れ先を売却した後もそのまま利用することができれば、それも一種の付加価値となるため、高値で売れる可能性も出てくるでしょう。
他にも登録制Webサービスの場合、SNSを活用して登録者数を増やすことができれば、収益増加につながります。
かつ売却時にSNSアカウントも譲渡するとして、値段を上げる材料にもできます。
このように、相場が収益と関係しているために、サイトの収益自体を上げることが高く売ることにつながっていきます。
良質なコンテンツで検索上位を獲得する
主にブログを運営している場合に大きく関わることですが、検索上位を獲得できるコンテンツがあれば、それが評価されて売却価格が上がることもあります。
注意点として、ただ検索上位を取れば良いというわけではなく、きちんと流入のある検索キーワード・収益の見込みがあるキーワードでの上位を取ることです。
ニッチ過ぎるキーワードで上位を獲得できても、検索ボリュームが少ないことが多く、サイトへの流入にも収益にもつながりません。
トレンドとして発生する可能性があるキーワードであれば、検索上位を取ることは後々収益につながるかもしれませんが、そうではない場合は意味がなくなってしまうので、売却時にコンテンツも評価してもらいたいのであれば、検索需要のあるキーワードでの上位を狙えるコンテンツ作りをしていきましょう。
なお、収益がゼロのブログでも、コンテンツの評価のみで売却することも不可能ではありません。
収益からの算出ができないため、そこまで高値になることはありませんが、少しでも高く売りたいと考えるのであれば、コンテンツの質を上げることで売却につながる可能性もあります。
扱いやすいジャンルで運営する
買い手が購入後に運営することを考えると、扱いやすいジャンルで運営されているサイトの方が高値になりやすいです。
専門性が高い、または体験談などの属人性が高いジャンルおよびコンテンツは、購入した後に運営しにくいため、収益のある部分のみを評価されて安くなる・買われにくくなる可能性があります。
また、金融や美容など「YMYL領域」と呼ばれるジャンルはコンテンツの作成難易度が高いことに加え、検索エンジンのアルゴリズムアップデートの影響で急に流入が減る可能性もあるため、扱いにくいジャンルとしてサイト売買においては敬遠されやすいです。
例えば、「英会話」や「電子書籍」、「インターネット回線」などがアフィリエイトでも人気ジャンルとなっています。
これは、YMYL領域ではないことに加え、専門知識がそれほど必要がないため、サイト売買でも人気です。
ある程度収益が見込め、かつ買い手が運営しやすいジャンルでサイトを運営しておけば、高く売れる可能性も上がるでしょう。
ジャンルが長く継続するものを選ぶ
あまり良くない例として、たとえば「炎上しているものに関するネタ」や「人気急上昇中の芸能人に関する情報発信」など、その都度発生しているトレンドで流入と広告収益を稼ぐ「トレンドアフィリエイト」のような手法で運営されているブログは、そのトレンドが終わり次第流入も収益も減ることが目に見えているため、売却時の価格も低くなりがちです。
先述した「扱いやすいジャンル」を選ぶことに加えて、一時的なトレンドで高い収益を上げられるものではなく、多少低くても安定した一定の収益を上げられるサイトの方が、売却時の価格は高くなる傾向にあります。
高く売るために利用したいおすすめサイト売買サービス
サイトを売却する際には基本的に「サイト売買サービス」を利用することになります。
M&A業者に依頼する方法などもありますが、仲介手数料がかさみ、売却して得られる利益が少なくなることの方が多いです。
そのため、個人でも法人でもサイト売買サービスで、まずは売却を試してみるのが良いでしょう。
では、「どのサイト売買サービスを使うのが良いのか?」となりますが、とりあえずすべてのサービスに掲載してみるというのはあまりおすすめできません。
高く売ることを条件として、サイト売買サービスを選ぶ際には次の3点がポイントになります。
- 買い手が多いか(成約数が多いか)
- 手数料が安いか
- 非独占での掲載で手数料が変わらないか
上記の条件を満たすことのできるサービスとしては、「ラッコM&A」「A8 M&A」「UREBA(ウレバ)」の3つが挙げられます。
それぞれのサービスを条件にのっとってまとめると、下記表のようになります。
項目/サービス名 | ラッコM&A | A8 M&A | UREBA |
独占・非独占の条件 | 無し | 無し | 可能だが、買い手側に手数料が発生する |
売却手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
購入手数料 | 成約額の5% | 成約額の5% | 独占:成約額の5% 非独占:成約額の10% |
成約数 | 多い | 不明 | 不明 |
そもそも買い手がいなければ意味がないため、成約数が高いサービスの方がそれだけ買い手も多いと考えることができます。
そのうえで、「A8 M&A」では成約率が、「UREBA」では2021年の成約金額がNo.1であると公式サイトで公表されていますが、成約数を公表しているのは「ラッコM&A」のみとなっています。
また、「ラッコM&A」および「A8 M&A」では独占・非独占の条件はなく、売却手数料も完全に無料となっていますが、「UREBA」の場合は非独占となった際に購入手数料が発生することになっています。
これにより、買い手に負担がかかってしまうことがあるため、成約に少しハードルが生まれてしまうのが欠点です。
以上のことから、最もおすすめなのは「ラッコM&A」になります。
売却手数料 | 購入手数料 | 取り扱い |
無料 | 成約額の5% (最低55,000円) | Webメディア アプリ アカウント各種 Webサービス |
サイトからYoutubeチャンネルまで!成約数・掲載数業界No.1のサービス
売却手数料が完全無料であることに加え、WebサイトだけでなくアプリやYoutubeチャンネルなどの取引も活発です。
掲載されている価格も幅広いため、高値での掲載をしても違和感はありません。
個人から法人まで利用されているサービスですので、買い手には事欠かないでしょう。
サイトを高く売るためには計画的な対応が必要
最初から売却する目的でサイトを運営するのであれば、高く売るために「収益を上げること」「運営しやすいジャンルを選ぶこと」「質の良いコンテンツを作ること」の3つを重視する必要があります。
またすでにサイトを運営しているとしても、雑記サイトから特化サイトに変えたり、収益を少しでも出すためにGoogleアドセンスなどの自動広告を設置したりと改善する方法はあります。
高く売りたいと考えるのであれば、これまで解説してきたコツなどを参考に、これから構築するサイトはどういう方向性で進めれば良いのか、自身のサイトで改善できる部分はないか、計画的に見直し・改善などの対応を進めていくようにしてください。