レンタルサーバーの選び方!初心者でもわかるサーバーの種類と重要なチェックポイント

レンタルサーバーにはさまざまな種類があり、またサービスごとにスペックやサポート体制、オプションが異なってきます。
しかし、初心者の場合は何を重視すればいいのかもわからないのではないのでしょうか?

本記事ではレンタルサーバーを選ぶときに重視したいポイントからおすすめのサーバーまでを解説していきますので、サーバー選びの参考にしてみてください。

レンタルサーバーの種類

まずはレンタルサーバーにはいくつか種類があることについて、知っておきましょう。
レンタルサーバーは主に「共用サーバー」「専用サーバー(マネージドサーバー)」「VPS」「クラウドサーバー」の4つが取り扱われています。

共用サーバー(共有サーバー)の特徴

共用サーバーとは複数のユーザーが1つのサーバーを使うサーバーの方式です。
1台のサーバーの中の領域を複数にわけてそれぞれの領域にドメインを設定してユーザーはその領域を利用するというサービスです。

共用サーバーは1台のサーバーを複数人で利用することになりますので一人ひとりの費用。
月額料金や初期費用などは後述の専用サーバーに比べて非常に安価を設定されています。
その代わり、そのサーバーを利用している複数のトラフィック(転送量)も共有していることになるので、一部のドメインで大幅に転送量が増えた時に同じサーバーを利用している他のドメインへ接続しにくいといった状況が起こります。

メリットデメリット
▼他のサーバーに比べて安価
▼サーバーの管理や運用の必要が無い
▼専用ツールが用意されていることが多く、初心者でも使いやすい
▼自由度が低い
▼他のドメインの影響を受ける

専用サーバーの特徴

専用サーバーとは利用者一人一人にサーバーマシンを丸々1台貸出しするサーバーの方式。
利用者ごとにサーバーが割り当てられるために、共用サーバーでおこるような他のドメインの通信料によって速度が低下したりするような事は起きずに、常に安定した状態を維持することが出来ます。

Webサイトに必要な機能を、利用者ごとに設定することができるので自由度が高く、よりWebサイトを作りこみたい人が利用することが多いです。
ただ、共用サーバーと比較するとかかる料金が高く、必然的に高コストとなってしまう点、自由度が高い分セキュリティ管理などのサーバーの管理・運用もそれぞれ管理者が行わなければいけないので、ある程度の専門知識が要求されるという点もあります。

メリットデメリット
▼比較的安定した運用ができる
▼高性能なWEBサイトの作成が可能(ビジネス目的に向いている)
▼自由度が高く、様々な機能を柄出来る
▼共用サーバーに比べてコストがかかる
▼専門知識がかなり必要

VPSサーバーの特徴

VPSとはバーチャルプライベートサーバー(virtual private server)のことで一大の物理的なサーバー上に下層コンピューターを何台も起動する技術を用いたサーバーの方式です。

共有サーバー・専用サーバーのいいところを持ちあわせており、比較的低価格で高性能なサーバーを利用することが出来ます。

VPSサーバーを利用するにあたっての一番の大きなメリットはサンドボックスを容易に使用することが出来る点です。
仮想サーバーを2つ設定し、仮想サーバAで稼働しているWebサイトに新しいソフトウェアを導入したい場合、コピーを仮想サーバBに作成して、サーバBで導入テストを行うことによってA同等の環境で稼働中のサイトに影響をあたえることがなく動作テストを行うことが出来ます。

VPSを利用するときの難点としては専用サーバーを利用する以上の知識レベルが必要です。
また、他のユーザーと共用して利用しているために専用サーバーほど安定しない難点もあります。

メリットデメリット
▼安価で様々な事ができる
▼サンドボックスを容易に利用できる
▼共用サーバーよりもリソースが多い
▼より高度な知識レベルが必要
▼専用サーバーほど回線が安定しない

クラウドサーバーの特徴

クラウドサーバーとはインターネット上の仮想的なレンタルサーバーの方式です。

クラウドサーバーはリソースの柔軟性も非常に高く、急激なリソースの増強が必要になる場合があるWebサイトでは特にクラウドサーバーを利用されることが多いです。

クラウドサーバーを利用するときの難点としてはサーバー単体のパフォーマンスはクラウドにせずに物理環境でサーバーを設定したほうが安定することが多いです。

特にディスクI/Oは不安定とよく言われています。
また、物理サーバーとは異なり、クラウド専門の知識を必要とする場合があるので専門知識が必要となります。

メリットデメリット
▼導入のスピードが早い
▼リソースが柔軟に変更できる
▼小規模での利用の場合コストが安い場合がある
▼パフォーマンス力は物理サーバーのほうが上
▼クラウドに対する知識が必要

ホームページ作成サービスの特徴

レンタルサーバーではありませんが、サイトを作るだけならば「ホームページ作成サービス」も非常に便利です。
あらかじめサイトのテンプレートが用意されており、機能をいくつか組み合わせるだけでブログや通販サイトを作ることができます。
共用サーバーよりも費用がかかり、またサイトのデザインも限られてしまうというデメリットはありますが、初めてのサイト作成にはうってつけとも言えます。

レンタルサーバー選びでチェックするポイント

レンタルサーバー選びでは次の5つがポイントになります。

  1. どんなサイトを作るか、何に使うのかという「用途」
  2. ディスク容量やCPUなどの「スペック」
  3. 初期費用無料やお試し期間の有無などの「料金」
  4. バックアップやお問い合わせなどの「サポート体制」
  5. WPインストール機能、コントロールパネルの使いやすさ、FTP接続の有無などの「機能性」

基本的なことですが、ひとつでも曖昧な状態だと、間違った選び方をしてしまうことも多いです。

では、どうしてこの5つを重視する必要があるのか、ひとつひとつ細かく見ていきましょう。

レンタルサーバーを使う目的は明確に

用途については明確に考えておく必要があります。
ブログを作りたいのか、通販サイトを作りたいのか、メールサーバーとして使いたいのか……その用途によって、次の「スペック」で重視する内容が変わってくるからです。

例えば、個人ブログの運営のためにレンタルサーバーを借りたいと考えれば、そこまでハイスペックなものである必要はなく、安いサーバーで問題ありません。
しかし、簡単に開始するためにWordPressのインストール機能があれば便利です。

逆に企業がECサイトを運営するのであれば、セキュリティに特化したサーバーの方が良いでしょう。
かつ大規模になるため、スペックも高いものが要求されます。

このように、用途によって適したサーバーは異なるので、何のためにレンタルサーバーを使うのか、目的はキチンと立てておくことをおすすめします。

個人向けでおすすめのレンタルサーバーや、法人利用にぴったりのレンタルサーバーについては、下記記事で詳細に紹介していますので、こちらも併せて読んでみてください。

用途によって重視すべきスペックは変わる

先ほども一例を挙げましたが、やりたいことによって、重視したいスペックは異なります。
一覧にすると、このように変わります。

用途おすすめのサーバー種類重視すべきスペック
ブログ共用サーバー特になし
ネットショップVPS、ホームページ作成サービス転送量
メールサーバー専用サーバーディスク容量
ゲームVPSメモリ、CPU

個人向けブログであれば、先にも述べた通り、スペックはそこまで重要視しなくてもよく、その代わりに機能性や料金について注意する必要があります。

ただし、無料サーバーの利用はオススメしません。
無料であるかわりに、勝手に広告が表示されたり、WordPressのインストールができなかったりなどのデメリットが大きすぎるためです。

そして、ネットショップの場合は比較的多くの人がサイトに訪れることがあるため、「転送量」に注意しておく必要があります。
転送量が少ないとサイトが落ちてしまったり、画像の表示に非常に時間がかかってしまったりと来てくれたユーザーがストレスを感じてしまいます。

また、法人での利用が主になると思いますが、メールを送受信するためのメールサーバーとする場合には「ディスク容量」の多い専用サーバーがおススメです。
サーバーのディスクにも「SSD」と「HDD」の違いがあり、それによって性能が変わりますが、メールを利用する人数が多い場合は容量が大きい方を優先しましょう。

最近ではゲームのマルチプレイ用として、レンタルサーバーを利用する人も増えてきました。
ゲームの処理には負荷がかかることが多いので、メモリやCPUのスペックが高いものを選ぶようにしましょう。

初期費用無料やお試し期間の有無は大事

サービスの中には、費用がかからないお試し期間が設定してくれているところも多いです。
お試し期間は特に大事で、その間にサーバーの使い勝手を実感することができるので、まずは使用してみることをおすすめします。

他にも、初期費用が無料で最低利用期間も特に定められていないサービスならば、数百円程度の出費で使ってみることができます。

ただし、初期費用無料でも月額料金が高ければ、総額で大きな出費になってしまうこともあるので、どれくらいの期間利用するかは考えておきましょう。

バックアップやお問い合わせ方法は要チェック

サーバー自体は企業が運営・管理しているために、大きな災害などが起きない限りはデータが紛失してしまうことなどはないでしょう。
しかし、ちょっとした不注意でサイトのデータを自ら消してしまったり、利用しているプログラムを壊してしまったりした場合は、バックアップがあった方が当然ながら安心です。

バックアップは有料オプションの場合もあるため、料金と併せて、バックアップ機能の有無は確認しておきましょう。

そして、特に初心者の人向けですが、お問い合わせをするときに、電話対応も可能か、メールのみでしか問い合わせ対応していないかなどの問い合わせサポートの体制には気を付けましょう。
メールサポートだと24時間受付はしてくれるものの、上手く伝えられなかったり、回答がイマイチわからなかったりするというトラブルも少なくはありません。

サーバー利用に不安な人や初心者には、電話サポートがあるサービスの方がおススメです。

便利なインストール機能や簡単な管理画面があると使いやすい

最後は使いやすさなどの機能性です。
共有サーバーの場合、設定などは公式ページからログインしてからの管理画面やコントロールパネルから行うことがほとんどです。

VPSの場合は使いたいソフトをサーバー環境構築時に一緒に入れてくれるテンプレートなどがあるため、初心者でも扱うことは可能です。
専用サーバーについてはOS用のプログラム言語で設定を変えたりすることが増えるため、中級者~上級者向けになるでしょう。

こういった使いやすさについてはお試し期間などで使ってみて確認する形になりますが、サーバー選びには重要な点になります。

個人・法人どちらも使えるレンタルサーバー3選

ロリポップ!レンタルサーバー


初期費用月額費用SSD容量
1,650円110円最大400GB
月額・初期費用は最安プラン、容量は最大プランの内容

豊富なプランで個人から法人まですべての用途に対応!

ロリポップ!レンタルサーバーは、個人向けの「エコノミープラン」や「スタンダートプラン」から法人向けの「ビジネスプラン」など幅広いプラン展開で、どんな使い方も可能なレンタルサーバーです。
特に「ハイスピードプラン」は高スペックながら初期費用無料・月額税込550円から利用できるという非常にコスパの良いプラン!
初めてレンタルサーバーを使うという初心者から、これまで利用してきたサーバーから乗り換えを考えている経験者の人にまでおすすめできるサービスです。

カゴヤ・ジャパン


初期費用月額費用SSD容量
無料440円最大300GB
月額・初期費用は最安プラン、容量は最大プランの内容

共用・クラウド・VPS・専用の全サービス展開

カゴヤ・ジャパンでは共用サーバーから専用サーバー、VPSやクラウドまですべてのサービスを展開しています。
全プランのスペックも申し分ないほか、値段もリーズナブルとなっており、さらにデータセンターは自社管理であることなどセキュリティ面もバッチリ!
レンタルサーバーをどのように使っていくかが決まっていないのであれば、一社ですべてのサービス展開をしているカゴヤ・ジャパンから使ってみるのも良いかもしれません。

ConoHa WING(コノハ ウイング)


初期費用月額費用SSD容量
無料760円~最大450GB
月額・初期費用は最安プラン、容量は最大プランの内容

スペックにこだわる人向け!高速で国内最高水準の性能

WordPressでのサイト運営と、SEO対策に向けたサーバー環境の改善を考えるのであれば、ConoHa WINGは特におすすめのレンタルサーバーです。
ディスク容量もSSDで最大450GBと大容量であることに加え、高速環境であるためにサイトを訪問してくれた人にストレスなく利用してもらえます。
さらに、月初に契約すれば最大1か月分の無料期間もついてくるので、費用面でも非常にお得!
国内有名企業の「GMOインターネット株式会社」が運営しているので、サービスとしての信頼感も高く、人気の一社となっています。

種類を理解し、用途を考えたサーバー選びを

「レンタルサーバー」と言っても、構造によって種類が異なり、また適した用途も異なっています。
個人ブログなどであれば共用サーバー、ゲームのマルチプレイサーバー構築などであればVPS、大規模サービスや自社内のシステム運用であればクラウドや専用サーバーといったように、それぞれできることも違ってきます。

そのため、レンタルサーバーを選ぶ際には、まずその種類から理解しておく必要があります。

そのうえで、「レンタルサーバーを使ってどのようなことをしたいのか」という用途を考えて、レンタルサーバーを選ぶようにしていきましょう。

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