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レンタルサーバーのOSの特徴や違い
レンタルサーバーのOSには、主にUnix系、Linux系、Windows系の3つがあります。
Unix系とLinux系は同じカテゴリーとされることもあり、主な製品・OSは次の通りです。
Windows系サーバーOS | UNIX・Linux系サーバーOS |
---|---|
「Windows Server Standard Edition」 「Windows Server Datacenter Edition」…など | 「Red Hat Enterprise Linux」 「Cent OS」 「Ubuntu」 「Debian」 「FreeBSD」…など |
Unix系は一部を除いてクローズドソース、Linux系はだれでも自由に使ったり、改良できるオープンソースとなっています。
Windows系のサーバーはマイナーなものが多く実際それほど多くは利用されていません。
UNIX・Linux系のほうがシェア率は高く、知られている名前も多いです。
次に、各サーバーOSの特徴やメリットなどについて見ていきます。
Unix(ユニックス)サーバーOSの特徴
Unix(ユニックス)Unixはマルチユーザー、マルチタスクが可能なOSとしてAT&Tのベル研究所によって開発されました。
インターネットのプロトコルである「TCP/IP」の開発もUNIXが関わっています。
これまで開発されてきた様々なOSはUnixをベースとしているものが多く、Free BSD、BSD、Open BSD、Solaris、Mac OSなどがあります。
Unixの特徴としては、以下のようなメリットや注意点があります。
メリット | デメリットや注意点 |
---|---|
・さまざまなOSのベースとなっていて派生系のOSも多い ・不具合や障害が起きにくく、高い安定性・信頼性・セキュリティ ・一部のUnix系を除いてクローズドソース ・マルチユーザー・マルチタスクのため、1台のコンピュータを複数のコンピュータに接続させ、複数ユーザーの同時利用が可能 | ・利用にはライセンス費用の支払いが必要 ・エンジニアなど専門家でないと難しい操作性 |
Linux系サーバーOSの特徴
Linux系は1991年にフィンランドのヘルシンキ大学の学生だったリーナス・トーバルズによって開発され、Unix系と互換性を持つサーバーOSです。
Unix系は当初研究用ということで無料開放されていたものの、その後ライセンスが発行されて有料化されました。
有料化された後のUnix系サーバーOSの利用料は非常に高く、リーナス・トーバルズはUnixと互換性を持った独自のOS開発に着手します。
そのようにして開発されたOSは自分の名前「リーナス」と互換性のあるUnixとを掛け合わせて、「Linux」という名称がつけられました。
Linuxはだれでも自由に使えるようにということで、オープンソースの形態がとられ、今日まで多くのエンジニアなどによって改良が施され、メジャーなサーバーOSとなるに至りました。
Linux系は高い専門知識が必要なため、どちらかといえばエンジニア向けのサーバーOSです。
オープンソースなため、開発業務で多く利用されています。
メリット | デメリットや注意点 |
---|---|
・ライセンス料不要で低コストの運用が可能 ・オープンソースによりだれでも自由に改良可能 ・Unixとの互換性 ・マルチユーザーかつマルチタスク ・障害や不具合が起きにくい安定感と高い信頼性 ・ユーザー側のOSがWindowsでもMacでも利用可能 ・Windowsに比べてウィルス攻撃に強い | ・未対応のソフトウェアも多い ・利用者が限定されるほど難しい操作性 ・進んでいない日本語翻訳 |
Windows系サーバーOSの特徴
パソコン用のOSとして世界中最も多くのユーザーに利用されているのがWindowsですが、同じマイクロソフト社によって開発されたサーバーOSです。
クライアントOSであるWindowsと画面のイメージや操作方法が似ており、使いやすいものの、コストが高いことが特徴です。
また、パソコン用OSのWindowsと異なり、Unix系やLinux系に比べると非常にシェアが小さくて少数派といわれています。
メリット | デメリットや注意点 |
---|---|
・初心者にもやさしい操作性 ・Unix系やLinux系では動かせないWindows系アプリケーションの利用が可能 ・メジャーなプログラミング言語 C#の利用が可能 ・管理システムの利用でユーザーや設定変更の一括管理が可能 | ・OSライセンス使用料により、システム構築やサーバー利用の高いコストが発生 ・PHPやMySQLの利用がUnix系やLinux系サーバーより手間がかかる |
Windows系サーバーOSとして最も知られているのは「Active Directory」というシステムで、これはネット上の資源や利用者に関する情報や権限を一元で管理できるものです。
「Active Directory」を使えば、利用者の管理が簡単に行えるのはもちろん、パソコンの設定を一括で変更することもできます。
UNIX系サーバーOSと、Windows系サーバーOSのメリットとデメリット、特徴を簡単にまとめると下記のようになります。
内容 | Windows系サーバーOS | UNIX・Linux系サーバーOS |
---|---|---|
主な使用例 | Active Directory、社内ファイルサーバー等 | Webサーバー等 |
メリット | GUIベースメインで管理しやすい 相手側がWindowsのシステムを構成しやすい 用途によってプランが選択できる | ライセンス不要で低価格 高速処理が可能 高セキュリティ |
デメリット | ライセンス料が高額 ソースコードが非公開 ウイルスに弱い | CUIベースメインでの運用には高い技術力が要る サポートが有料 |
レンタルサーバーの利用でなぜOSの違いが重要か
レンタルサーバーで利用されているサーバーOSも様々な種類があり、その違いはとても重要です。
というのも選ぶレンタルサーバーのサーバーOSによって、得られる機能が異なるからです。
レンタルサーバーOSの違いによって性能自体が極端に大きく変わることはありません。
しかし、OSによっては利用したいアプリケーションが使えないといった不都合を抱える場合があるのです。
例えば、Windows系のみでしか動かないアプリケーションを利用したいが、Linux系を選ぶと動作に何かしらの不具合が生じたり、動作自体がままならないことにもなりかねません。
よってレンタルサーバーを選ぶ際には基盤とされているサーバーOSの違いに注意し、サーバー利用の目的や環境に合ったサーバーOSのレンタルサーバーを選ぶことが大切です。
日本と海外サーバーOSの仕様や違い
レンタルサーバーには日本国内のものと海外のものとがあり、それぞれ特徴や違いがあります。
一概にどちらが良いというわけではありませんが、それぞれの特徴を知って、自分が使いやすい方を選ぶのが良いでしょう。
国内のレンタルサーバーの特徴
日本国内のレンタルサーバーは利用しやすさが向上し、十分な機能は備えているものの、転送制限があるなど機能や使い勝手においては海外サーバーより劣る面があります。
また、サーバーの料金は海外のサーバーよりも総じて割高な傾向があります。
ただし、何か問題や利用上の疑問点などをクリアしたい時に日本語での問い合わせに応じてくれますし、サポート面で安心度が高いといえます。
また、指摘されることの多い通信速度も日本国内で利用する分には日本国内のサーバーは十分に速いといえます。
このあたりは利用にあたってどのような目的やメリットを求めるかによって条件も違ってくるのでユーザー次第という面があります。
海外のレンタルサーバーの特徴
海外のレンタルサーバーは国内のものよりもコストが低く、保管できるデータ容量や転送量も無制限となっています。
使い勝手の良さやコスト削減という意味では有利になってくるでしょう。
ただし、何かトラブルがあった際には、カスタマーサポートがあっても日本語以外の対応となっていることが多く、時差によって回答まで時間がかかる場合もあります。
また、利用する場所が日本国内からだとデータの転送スピードなどがサーバー会社のロケーションによって異なる場合がありますので注意が必要です。
OSごとのおすすめレンタルサーバー
最後に、UNIX系・LINUX系とWindows系OSのレンタルサーバーでおすすめのサービスを紹介していきます。
選び方の基準は、それぞれで異なりますので、選ぶ前にはまずレンタルサーバーを何のために使うのかを明確にしておきましょう。
【UNIX系・LINUX系おすすめ】エックスサーバー
ほとんどのレンタルサーバーではUNIX系もしくはLINUX系のOSが設定されています。
UNIXとLINUXでは大きな違いもなく、レンタルサーバーではサーバー環境自体を直接操作することがないため、性能面で選ぶことで問題ありません。
そこで、コスパやスペックを考えると、おすすめになるのは「エックスサーバー」になります。
初期費用 | 月額費用 | ディスク容量 |
無料 | 990円~ | 最大500GB |
お得なキャンペーンも豊富で国内でも人気の高いハイスペックサーバー
初心者でもすぐにWebサイトが構築できる「WordPress」の簡単インストール機能もあり、また最小プランでも最高水準性能のディスク「NVMe SSD」が300GBから使えるハイスペックで高コスパのレンタルサーバーです。
初期費用も完全無料となり、時折利用料金のキャッシュバックキャンペーンも行われているため、価格面でも非常に優れています。
【Windows系おすすめ】ウィンサーバー
WindowsOSのレンタルサーバーは少なく、Webサーバーとして用いるよりも会社のファイル共有用サーバーなど管理用途に使う方が多いです。
また、Windows系サーバーでしか使えないプログラムを起動することが条件にない限りは、UNIX・LINUX系サーバーでまかなえることもあります。
Windows系サーバーを選ぶ際は「管理用途として用いることができる機能・スペックがあるか」という点と、「使いたいプログラムを使用することができるか」の2点が基準となるでしょう。
そのうえでおすすめなのが、Windows系OSのサーバーを専門とする「ウィンサーバー」になります。
初期費用 | 月額費用 | SSD容量 |
2,200円 | 990円~ | 最大250GB |
すべてがWindows系OSのサービス!VPSや専用サーバーも完備
Windows系OSのみを利用したサービスを展開するレンタルサーバーサービスです。
共用サーバーでは「簡単インストール機能」を提供しており、WordPressなどのCMSもすぐに使えるほか、電話対応サポートもあり、初心者でも安心して利用できます。
VPSも初期費用無料で月額990円から利用できるため、こちらも非常にコスパも良くなっています。
レンタルサーバーをOSで選ぶときはアプリケーション
OSによって機能などが大きく変わるということはありませんが、利用している環境によっては、このOSではアプリケーションに対応していないなどの不具合が起きるケースもあります。
一般的に知られている・使われているのはUnix・Linux系のOSですが、実際に利用を検討しているレンタルサーバー会社があれば、どのOSが利用されているのかを確認し、自分の目的や利用環境に合ったものを選択することをおすすめします。
もしサーバー環境を直接操作したいといった場合には「VPS」サービスの利用が必要になります。
こちらは仮想に環境を構築するもので、サーバーに直接コマンドを打ち込んで操作することもできますので、開発などをしたい場合には「VPS」を利用しましょう。
VPSサービスについては下記記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。