MySQL(データベース)無制限で使えるレンタルサーバー比較

MySQL(マイ・エスキューエル)とは

MySQLとは、世界で最も利用されているデータベースの管理システムのことです。

普段、私達が利用しているwebサイトではデータベースと呼ばれるものが使われています。
データベースとはwebサービスを利用する中で必要なデータを管理したり、操作を行うシステムのことを指します。

MySQLは先ほども紹介したWordPressなどのCMSでもほぼ確実に使われているなど、幅広く利用されているデータベースです。

オープンソースとして配布されているため、MySQL自体は無料で利用出来、大規模システムを支える事はもちろん、個人ブログなどの小規模システムのデータ管理にも利用されています。

MySQLの利用無制限によるメリット

MySQLが利用無制限のメリットとしては、例えばアフィリエイト用にデータベースを利用する場合、WordPressなどを利用して無数のブログを構築し、Googleなどの検索エンジン向けのSEO対策に有効になる点です。

通常、アフィリエイトではターゲットとなる商品やサービスに対して、関連する大量のブログを作成します。
それらを無数に結びつけることで個々のブログがGoogle上で互いにリンクしていると認識され、検索エンジンの上位にブログを持ってくることができます。

ブログを作成するためのWordPressを動かす上で、必要不可欠なのがMySQL(データベース)であり、基本的にWordPress1つに対しMySQLが1つ必要になってきます。

しかしMySQLの利用に制限がある場合、そもそも無数のブログを構築できなくなります。

そこで利用無制限のレンタルサーバーを利用することでWordPressによる大量のブログ作成が可能になるわけです。

MySQLのデータベース容量に注意

MySQLが無制限レンタルサーバーと聞くと、何でも無制限にデータベースが利用できると誤解される可能性があります。

注意したいのが、MySQLの利用可能数は無制限であっても、一つ一つのMySQLデータベース内は利用可能な目安となる容量が設定されている点です。

例えば、さくらのレンタルサーバーでは、MySQLデータベース1つ当たりの利用可能な容量が次のように割り振られています。

プラン名総使用量(MySQL5.7)総使用量(MySQL5.5以下)
スタンダード1.5GB500MB
プレミアム3GB1GB
ビジネス6GB2GB
ビジネスプロ9GB3GB
※MySQLのバージョンが5.7が対象。MySQL 5.5以前のバージョンは1GB(プレミアムプラン)。

目安となる使用容量を大きく上回り、データベースへの負荷が非常に大きくなる場合は、リソース制限が行われる可能性があります。
データベース使用量の規定を超えると、データベースを新規作成する際に制限がかかります。

つまりMySQLの作成数は無制限ですが、1つ当たりの容量には制限があるということです。

この点を理解してから利用しないと、例えば大きなサイトやブログなどを構築すると、問題が起こる可能性が出てきます。
利用可能な容量範囲で無制限にサイト構築などをプランニングする必要性があるでしょう。

またMySQLデータベース無制限のレンタルサーバーを選ぶ際には注意点があります。
それはMySQL無制限のレンタルサーバーが本当に無制限か注意することです。

つまり元々サーバーが数多く利用されることを想定しておらず、一定数以上作ると重たくなってしまうサーバーが存在するということです。
数については無制限とはいえ、ある程度常識の範囲で収めておくことも必要です。

データベースは削除すると戻らない

MySQLデータベースの利用には、他にも注意点があります。
それはMySQLで作成したデータベースを削除する際、誤って必要なデータベースやその中身も削除しないことです。

MySQLで作成したデータベースを削除する場合には「DROP DATABASE」を使います。
データベースの削除は何の確認もなく実行され、一度削除されると元に戻りません。
従って日頃からバックアップデータを取るように心がけましょう。

本当に不要なデータベースかをよく確認してから削除を行うようにしてください。

MySQL利用可能なレンタルサーバーの選び方

MySQLの利用を前提としたレンタルサーバーの選び方で、特に重要な点を簡単に紹介します。

レンタルサーバー選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

安定したサーバーであること

サーバーの安定感はレンタルサーバー選びにおいてはとても重要なポイントです。

特にECサイトなどの運営を目的としたサーバー利用の場合、頻繁に障害が起こったりするレンタルサーバーでは、顧客からの信頼性にも影響する問題となります。

サーバーの安定度を比較する場合「稼働率」「同時接続数(同時アクセス増加数)」という点から比較することをおすすめします。
稼働率とは、サーバーがどれくらい正常に稼働しているか示す割合のことで、稼働率が99.99%以上※あれば非常に安定度の高いサーバーでしょう。

※サーバーの月間稼働率算出方法は、以下の計算式によるもの
稼働率=(稼働時間-障害時間)÷稼働時間×100

同時接続数とは、サーバー上で運営しているホームページやブログなどのコンテンツに同時にアクセスできる数になります。

同時接続数が多いほど訪問者がたくさん訪問できるため、なるべくたくさんの同時接続数のサーバーを選ぶことが特にECサイトなどの場合には重要です。
ただ、同時接続数(同時アクセス可能数)はサービス内に記載されていないことが多いです。

そういった場合は目安としてデータ転送量や、同時アクセスが増えた場合の対応オプション内容などをチェックすると良いでしょう。

強固なネットワークであること

サーバーが強固なネットワークかを測るには、データ転送量が判断材料になります。
データ転送量とはレンタルサーバーが許容する転送量の合計値のことです。

この数値が低いと、データ転送量の限界が低いために、サイトが表示されるまでの時間が多くかかったり、全く表示できなかったりといった事態になりかねません。

訪問者にストレスを与えたり、場合によっては訪問者数が減ってしまう可能性もあります。
データ転送量もサーバー選びの際には重視したいところです。

バックアップサービスの有無

レンタルサーバーによっては、データを自動でバックアップしてくれるサービスを無料で提供しているところがあります。

データの自動バックアップサービスがあるとサーバー側の障害などによりデータが消滅してしまった際に非常に有効です。

もし、バックアップデータがなければ、サイトなどを最初から作り直さなければならない他、大事な顧客データを失う事態などにでもなれば損害賠償等の問題にも繋がります。

そのようにして失われたサイトを元通りに戻すまでの機会損失も大きな問題になりますので、バックアップサービスの有無も重要なポイントになります。

サポート体制の充実度

MySQLを利用して大量の商品情報を管理したり、サーバー側が用意する様々な機能を利用していたりする際に、何か不具合が生じた場合に頼りになるのが、クライアントサポートです。

サポート体制の充実したサーバー会社なら、何か問題があった際にも迅速に対応してくれるので、サイト運営者にとっては何かと安心です。
特に土日や夜間にもサポートしてくれるサーバーを選ぶとより安心となります。

MySQLを無制限で利用できるおすすめ2社

MySQLとは何か、またMySQLを無制限で利用出来るレンタルサーバーや、MySQLが無制限で利用できる状況ではどのようなメリットがあるのかを中心にお伝えしてきました。

最後に、対応するレンタルサーバー会社の中で特におすすめの2社を紹介します。

MySQLを有効活用するうえで、ぜひ参考にしてみてください。

さくらのレンタルサーバ


さくらのレンタルサーバ
MySQL無制限初期費用月額費用
マネージドサーバプラン1,048円1,571円
MySQL容量データ転送量無料お試し
3GB(MySQL5.7)120GB/日2週間

急激なアクセス増加でも一時的に緩和できる機能有り!

MySQLが無制限で利用できるプランは「マネージドサーバ」プランです。
接続したいIPアドレスを設定すれば、自宅サーバなど外部からもデータベースに接続出来ます。
MySQLのバージョンは新たにMySQL5.7が使えるようになり、データベース使用容量が増えています!

お名前.com(レンタルサーバー)


MySQL無制限初期費用月額費用
標準装備無料1,300円
MySQL容量データ転送量無料お試し
1GB27TB/月最大2か月無料
※対応プランは「SD-00、SD-01、SD-12、SD-32」の4つになります。

機能が圧倒的に充実!24時間電話サポートにも対応

無料お試し期間は最大で2か月間月額費用が無料になるプランがあり、独自ドメインは初年度1円で利用可能!
MySQL容量が1GBという点は少し惜しいと感じる人もいるかもしれませんが、対応プランは標準でMySQL無制限だったり、データ転送量も月々27TBまでという、圧倒的なコスパの良さと機能の高さを持っています。

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2024年5月10日