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レンタルサーバーには無料サーバーと有料サーバーがあります。
普通に考えたら無料が良い!と思うかもしれませんが、それぞれメリット・デメリットがあり、作成するwebサイトによって有料サーバーを選ぶべき場合もあります。
今回の記事では、無料サーバーと有料サーバーの各項目(容量・通信コスト・機能・サポート体制など)から比較し、メリットやデメリットを明らかにしていきます。
最終的にどちらを選ぶのが良いかといったまとめも解説していきます。
無料サーバーと有料サーバーをまとめて比較
タイプ | 無料サーバー | 有料サーバー |
---|---|---|
費用感 | 無料 | 初期費用、月額料金などが発生 |
容量感 | 0.003~最大1GBと低容量 | 業者によるが最低10GB以上。 料金により容量が選べる |
サーバーの安定感 | 不安定・突然閉鎖の可能性もある | 基本的に安定しており不具合時の対応も早い |
広告表示の有無 | 自動で表示される(一部広告無しも有) | 基本は非表示 |
独自ドメイン | ほぼ非対応 | 基本、対応している |
メールアカウント | 基本なし | あり(プランにより複数対応も有) |
プログラム言語対応 | PHP/MySQL対応に制限あり | 基本制限なし |
商業利用の可否 | 大半が不可(一部可) | 可能 |
登録審査の有無 | 一部あり | 基本なし |
サポート体制 | メールフォームのみが多い | 24時間電話サポートもある |
こうして比較して見ると一目瞭然ですが、無料サーバーは無料というだけに本当に基礎サービスしか対応しておらず、出来ないことが多いです。
ぺらページ1枚、ほとんど特別な機能がいらないページを作成する程度なら無料サーバーでも十分ですが、ネット販売用のサイトやポートフォリオ、ブログ、企業サイトなどのwebサイトを作成する場合は無料サーバーでは中々難しいでしょう。
中には無料サーバーでも一部で広告非表示や独自ドメイン対応しているもの、さらにアフィリエイトなどの商用利用可やサポート体制ありといった例外もありますが、その代わり別途料金が掛かるなどのオプションが付いてくることが多いです。
無料レンタルサーバーを利用する際に注意しておきたいこと
無料サーバーと有料サーバーの違いは、容量のみと思われていることが多いかもしれませんが、実はそうではありません。
無料で提供されているレンタルサーバーには、やはり無料だけの理由があるのです。
続いて、無料サーバーを利用する際に考慮しておかなければならない注意点(デメリット)について紹介していきます。
以下に紹介する注意点を知らずに、価格だけで選んでしまうとホームページを作成しているうちに困った事にもなり兼ねませんので、ここで確認しておきましょう。
容量が少なくサーバーが不安定
無料レンタルサーバーの場合、容量は最大でも1GB程度です。
1GBですと、キャンペーンページなどを数十ページ作成するなら良いかもしれませんが、ゲームや動画をたくさん利用したビジュアル重視のホームページでは明らかに容量不足となります。
サーバーのディスクには画像や動画などの通常のデータだけでなく、「キャッシュ」と呼ばれる一時データも保存されます。
そのため、ディスク容量が不足すると表示スピードが遅くなるなどの影響があるため、ユーザーからすると、大変ストレスになります。
商業利用の場合は訪問客にも悪い印象を持たせることになりかねません。
具体的に1GB(1,000MB)がどのくらいか説明すると、分かりやすくパソコンやスマホで利用するデータ通信量の目安で例を出してご紹介します。
1GB(1,000MB)でパソコンの場合に出来ること
パソコン | 内容 | 通信目安量(KB) | 利用可能回数 |
---|---|---|---|
サイト閲覧 | Yahooトップページを閲覧した場合 (ページ内容で通信量が変動する) | 約316 | 約3,403回 |
メール | 標準的な500万画素のデジタルカメラの最高画質で撮影した画像 | 約3,667 | 約290通 |
動画 | YouTubeで4分40秒の動画(360p) | 約15,000~40,000 | 約49回再生 |
地図 | Google マップ(東京23区を表示、6回拡大) | 2,024 | 約541回 |
音声電話 | Skype 音声テストサービス(通話時間約1分) | 463 | 約39時間 |
1GB(1,000MB)でスマホの場合に出来ること
スマホ | 内容 | 通信目安量(KB) | 利用可能回数 |
---|---|---|---|
サイト閲覧 | Yahooトップページを閲覧した場合(ページ内容で通信量が変動する) | 約281 | 約3,584回 |
メール | 標準的な500万画素のデジタルカメラの最高画質で撮影した画像 | 約3,667 | 約290通 |
動画 | YouTubeで4分40秒の動画(360p) | 約12,000~35,000 | 約66回再生 |
地図 | Googleマップ(東京23区を表示、6回拡大) | 3,85 | 約3,419回 |
音声電話 | LINE電話 | 569 | 約36時間 |
スマホを毎日利用しているなら、1GBなんてあっと言う間に使ってしまいます。
自分のスマホ使用容量を見てみれば、毎月どのくらいの容量を使っているのか分かるかと思います。
また、無料サーバーは安定性も悪いことが多く、不安定なことがほとんどです。
サーバーが不安定ですと、表示速度が安定せずに動作を鈍くさせたり、利用者の増加に耐えきれずに突然サーバーがダウンするリスクとなります。
サーバー増強は多大なコストがかかるため、無料レンタルサーバーではいつまで経ってもその状況の改善は期待できないかもしれません。
利用者が不快に思う広告表示が付きもの
無料サーバーのほとんどは、広告収入からなる利益で運営しているため、webサイト上での広告表示がほぼ必須となります。
個人で気軽に作るブログなら広告表示を気にしないという方もいるかもしれませんが、本格的にホームページやブログ運営したい方には広告表示はストレスになりますし、ビジュアル的にも印象を悪くしてしまいます。
たまに広告を出さないように出来るサービスもありますが、他の所で料金が発生したり、オプション料金として広告を非表示する為のお金を払わなくてはいけないシステムだったりします。
広告表示が嫌だなぁと思う人は、コストが掛かっても有料サーバーを選ぶのが良いでしょう。
独自ドメイン・メールアカウントなし
無料サーバーでは独自ドメイン(自分で決めたHPのURL)が利用できないことがほとんどです。
そうなると、ホームページやブログの引っ越しの際、それまでの利用者全員に新しいドメインへの変更をお願いする手間が発生します。
お願いして変更してくれればいいですが、そうでない場合はそれまで頻繁に訪問してくれた読者やネットショップなど商業利用のホームページの場合、既に獲得した顧客自体を失うことにもなりかねません。
また、商業利用では独自ドメインでないものは、サイトの信頼性などにもつながっていきます。
webサイト運営側で古いURLを新しいURLへ自動で変更させる方法もありますが、少し専門的な知識が必要になる他、そもそも自分で編集できる範囲でない場合もあります。
SEO的な観点からもあまり好ましい状態では無いので、狙ったワードで上位に表示されているwebサイトを持っているならあまりおすすめは出来ません。
また、メールアカウントがないということは、特に商業利用の場合に困ります。
顧客向けに伝えるメールアドレスが大手ポータルサイトのフリーメールアカウントなどを利用するか、別途自分で用意する必要が出てきます。
顧客向けのメールアドレスにフリーメールを利用することは東南アジアなど発展途上国では珍しくありませんが、日本国内ではそれだけで信用問題になってしまいます。
プログラム言語に制限がありWordPressが使えない事もある
ほとんどの無料レンタルサーバーでは、使用可能なプログラム言語に制限があります。
特にPHPやMySQLが利用できないものがほとんどとなっており、今ブログなどでは主流のWordPressが利用できない事態になります。
これはWordPressがPHPで開発されており、さらにMySQLがそのデータベース管理システムとして利用されているためです。
もともとWordPressでwebサイトを作成している人の場合は、この時点で無料サーバーへの移行は難しいと言えます。
他のCMSに関してもほとんどがPHPやMySQLを必要とするものばかりですので、同様に無料サーバーの利用は難しいでしょう。
まだwebサイトを持っておらず、これからWordPressを使ったwebサイトを作成しようと思っている方も、無料サーバーでは利用できない事がほとんどですので覚えておきましょう。
登録の際に審査が必要な場合もある
一部の無料レンタルサーバーでは、登録してから審査を実施するものがあります。
当然この審査に通らなければ実際に利用することができません。
そうなると別の無料レンタルサーバーで登録しなおす必要性が出てきます。
審査の内容としては主に運営するサイトのジャンルやコンセプトなどを申請するものです。
また、一定期間以上更新を行わない場合はアカウントが停止されてしまうものもある他、完成したサイトのみ登録できるなどの条件がある場合もあります。
1度作ったらしばらく更新しないなどのページの場合は、注意するようにしましょう。
サポート体制は出来る範囲が狭い
無料サーバーのほとんどは、基本的にサポート体制がありません。
お問い合わせ用のフォームはあっても、24時間電話サービスやチャットでのお問い合わせなどには対応していないケースが多いです。
サポート体制を構築するには、システム的にも人的にもそれなりのコストがかかるため、無料で充実したサポート体制を構築するのは予算的にも厳しいからです。
従って、サーバー上で何かしらの不具合や問題が起きた場合は自力で全てを解決しなければなりません。
もし、無事に解決できればまだいいですが、それが難しい場合は永遠に解決できないというリスクもあります。
有料サーバーの場合、サーバー上で起きた不具合や問題は勿論、ウェブサイトの運営や作成に関する質問や疑問にも応えてくれるサービスもあり、業者によっては運営を代行してくれるサービスに対応しているところもあります。
そういった点も考えているのであれば、無料サーバーで賄うのは中々厳しい事も多いでしょう。
無料サーバーと有料サーバー、最終的にはどちらが良いか
無料サーバーの仕様やそれによって考えられるデメリットは、ウェブサイトの長期運用を考えた時に大きな損失となりかねません。
せっかく時間と労力をかけて作ったブログやホームページなどが将来的に無くなったり、独自ドメインがないことでサーバーが閉鎖した場合、引っ越しが難しいケースもあるでしょう。
特に今やブログ開設では当たり前となっているWordPressを利用したい場合、プログラム言語に制限のある無料レンタルサーバーではそもそも目的が達成出来ません。
そのため長期的な視点で見れば、多少費用はかかっても有料サーバーがおすすめとなります。
特に料金プランは各サーバー業者で数多く設定がありますので、最初から高い料金のプランでなくても、数十円~数百円程度の格安プランで目的が達成できるものもあります。
例えば、格安サーバーの老舗ともいえる「ロリポップ!レンタルサーバー」の月額料金は100円からで10GBが利用できますし、使い慣れてきたら上級プランに変更できます。
さらに人気のWordPressもボタン一つで簡単にインストールしてすぐに利用できるサービスもあり、使用目的によって選べるプランがあります。
他にも低価格で利用できる有料サーバーは多々ありますので、ある程度必要な機能やサービス、サポート体制が整った環境を求めるのであれば、断然有料サーバーがおすすめです。
本当にちょっとしたページをササッと作成して、そこまで更新頻度も高くなく、期間限定で使いたいという場合には無料サーバーでも良いでしょう。
作成するwebサイトやページの内容によって無料サーバー、有料サーバーを選択するのが良いと思います。
格安で十分使えるおすすめのレンタルサーバー3選
初期費用 | 月額費用 | SSD容量 |
無料 | 550円~ | 最大400GB |
初期費用無料で月額格安のハイスピードプランが人気!
ロリポップの最安プラン「エコノミープラン」は月額100円から利用できますが、初期費用で1,500円かかるのとWordPressが使えないというデメリットがあります。
サイト運営以外であれば使えますが、そうでない場合は初期費用無料で月々550円で使えるハイスピードプランが最もお得です。
高速環境で容量も320GBあるので、スペックとしても申し分ないレンタルサーバーです。
初期費用 | 月額費用 | SSD容量 |
無料 | 720円~ | 最大450GB |
時間単位で使える最高水準スペックのサーバー!
業界最高水準の速度を持ち、かつスペックも十分なレンタルサーバーです。
時間単位で利用でき、最低利用期間もないうえに月初であれば最大31日間の無料期間もサービス!
月額パックが多少高くなりますが、それでももっと月額費用がかかるサーバーよりも使いやすいサーバーになっています。
初期費用 | 月額費用 | SSD容量 |
無料 | 198円~ | 最大20GB |
初心者が安く始めるならベスト!WP利用可の業界最安水準サーバー
初めてサイトを作成するのに、あまりコストをかけたくないのであれば特におすすめなのはクイッカプラスです。
1ヶ月単位で利用できる上にさまざまなスペックのプランもあるので、無料サーバーで試すくらいなら、こちらのサーバーを使う方が良いでしょう。