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WordPress(ワードプレス)でwebサイトを作成するのに、AWS(アマゾンウェブサービス)とレンタルサーバーでは、どちらが良いか迷う方もいると思います。
そこで機能やセキュリティ、コストなどの面から、AWSとレンタルサーバーのそれぞれのメリット・デメリットを比較していきます。
AWS(アマゾンウェブサービス)とはどんなサービス?
AWSとは「Amazon Web Service、アマゾン・ウェブ・サービス」の略称。
2006年からクラウドサービスの一環として主に企業を対象として提供が開始されました。
代表的なサービスとしてはAmazonEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)というクラウドサービスです。
AWS上にWordPressを導入して利用開始する場合のコストですが、およそ合計で月額US25ドル(約3,000円)ほどかかります。
尚、AWSアカウントを作成すると最初の1年間は無料で利用できます。
特に法人などの利用の場合、その1年間の間に様々なテストを行うことが出来、利用の効果を計ることができます。
AWS マーケットプレイスでは「WordPress powered by AMIMOTO(HVM)AMI」が提供されており、それを利用することで簡単にWordPressを実装したサーバー環境の構築が可能です。
さらにAmazon S3はスナップショットのバックアップ先として利用できます。
Amazon Route53の利用によって、独自ドメインによるWordPressをバックアップ機能付きで利用することもできます。
AWSでWordPressを利用するメリット
AWSでWordPressを利用するメリットを、項目ごとにまとめてみました。
AWSで出来ることは多く、利用者も多いです。
特に法人で利用しているところが多く、クラウドと言えばAWSといわれるほどです。
一体どんな点が優れているのか、数あるメリットの中でも特に特徴的な点をご紹介します。
WordPressのバックアップ作成可能
ある程度のAWSやWordPress、プラグインに関する知識が必要ですが、プラグインを使ってAWSを利用するとWordPressのバックアップを比較的簡単に作ることができます。
何かあった時のためにもバックアップは大事な対策なのでそれが簡単に作成できる点は嬉しいポイントでしょう。
使用出来るプラグインはいくつかありますので、「AWS WP バックアップ」などと検索すると、使い方の解説まで記載してある記事などがヒットするでしょう。
プラグインによってはテーマやプラグイン、データベースの情報や静的コンテンツまでバックアップできるものもあり、WordPressの管理画面からリストアも可能です。
高いセキュリティ性
データセンターとネットワークアーキテクチャーを保有しているAWSは、比較的セキュリティが高いとされています。
一般的にクラウドはネット上に構築された仮想コンピュータ環境のもと稼働しています。
オープンな環境なので基本的には誰でもアクセスでき、セキュリティは大丈夫?と心配になる方もいるでしょう。
その心配を解消するため、複雑に構成されたすべてのサーバーを、常に最新のセキュリティパッチが適用された状態として保つ対策を取っています。
これには高度な専門知識と技術が必要ですが、AWSの場合はAmazon社が行ってくれます。
よって利用者は高度な運用の責任を負う必要がなくなる上で、高度なセキュリティ環境の元、サイト作成・運営が出来るのです。
特にWordPressサイトは脆弱性があると言われている点も多く、セキュリティ面はしっかり見ておきたいところですので、安心して利用することができます。
他のユーザーからの影響を受けにくい
レンタルサーバーとは違い、物理サーバー内で仮想サーバーが複数作成され、それぞれCPUやメモリーが仮想的に備わっています。
そのため、他ユーザーで極端にサーバーに負荷をかける人がいても、その影響を受けにくいとされています。
アクセスが集中する時間に重くなった、操作しづらい、繋がりにくいなどのストレスが溜まらないので快適に利用することが出来ます。
目的に合った利用が可能!ウェブサービス開発にも便利
AWSはクラウドコンピューティングなので、100種類以上のサービスから目的に合ったサービスを選び、システム構築を行うことができます。
それなりに知識は必要ですが、上手く選択すれば必要以上のコストはかかりません。
さらにウェブサイトの運営の他にウェブサービス開発も行いたいの場合、WordPressをAWSに導入することはメリットが大きいといえます。
AWSを利用するとWordPressの運営だけでなく、ウェブ開発用の様々なサービスが同時に利用できるからです。
AWSでWordPressを利用するデメリット
良い点がたくさんあるように見えるAWSですが、デメリットもいくつかあります。
利用する上で気になる点をまとめてみました。
予想以上のコストが発生する可能性
AWSは従量課金制のために、毎月の費用が読めず予想を上回るコストがかかってしまう可能性があります。
例えば、提供しているサービスが想定以上の利用となったり、構築したサイトへの訪問者が増えたりすれば、それだけ多くの費用が発生する可能性が出てきます。
初期コストをゼロにして利用することも可能なので、その点ではメリットになりますが、運営していく上でコストが安定しない点はデメリットになります。
どうしてもコスト面を重視するのであれば、レンタルサーバーの利用がおすすめです。
ウェブ初心者に難解な専門知識を要すること
AWSを利用するには、通常のウェブに関する知識だけでなく、LinuxやApacheのようなサーバー固有の専門知識が必要になります。
しかも、AWSはアメリカのサービスですので、説明などに使われる言葉は全て英語による専門用語となります。
AWSにWordPressを導入する場合、そのような難解な専門用語を、しかも英語で理解できなければなりません。
時に抽象的でイメージが湧きにくい英語による専門用語は、時間もかかって大変です。
個人向けサポート体制が用意されていない
AWSはあくまでサービスの提供にとどまり、個別のサポート体制がありません。
そのため導入時のトラブルや、不明点があっても全て自力で解決しなければなりません。
従って、専門知識も含めて玄人好みのサービスともいえるのです。
さらにAWSにWordPressを導入して利用する場合は、将来的に障害が発生するリスクも考慮しておく必要があるでしょう。
レンタルサーバーでWordPressを利用するメリット
レンタルサーバーでWordPressサイトを運用する場合、どんなメリットがあるでしょう。
AWSでのメリットと比較しながら見ていきましょう。
コストパフォーマンスが高い
レンタルサーバーはAWSのように従量課金制ではなく、月額固定制の料金体系となっています。
つまりいくら使っても基本的には同じ料金で利用可能です。
しかも、日本には格安のレンタルサーバーがたくさんありますので、安いコストでそれなりのパフォーマンスのサーバーを利用することができます。
多少高めのサーバーであっても、その分セキュリティがしっかりしていたり、使えるサービスや機能の幅が広いなど、コストパフォーマンスが高いサービスが多いです。
使いたい機能などがある場合は、それらに対応しているサービスを選ぶのが良いでしょう。
他サーバーへの引越しもカンタン
将来的に他サーバーへ引越しする場合でも、WordPressなら簡単に移動できます。
特に無料のブログサービス等と違い、利用サービスが停止するなどの心配もせずに済みます。
自分でサーバー移行をするのが難しい場合は、移行を代行してくれるサービスがあるところもありますので、移行の手間を省くことも可能です。
初心者向けで個人向けサポートも充実している
そこまで専門知識が無い、はじめてのwebサイトを作成・運営する方でも、レンタルサーバーなら簡単にWordPressをインストールし、すぐに使い始めることができます。
ドメイン入手後にそのドメインを契約するレンタルサーバー業者のサーバー上で追加設定し、WordPressをドメインにインストールするだけの手続きで済みます。
難解な専門用語の理解も不要です。
さすがにそれなりの基礎知識は必要になりますが、日本語で書かれた丁寧なマニュアルが用意されているサービスも多く、中にはチャットや電話でサポートしてくれるところもあります。
特に最初の設定などではつまづくことも多いと思いますので、サポートがしっかりしているところは安心度が高いでしょう。
WordPress専用プランが用意されているサービスもある
レンタルサーバーサービスの中には、WordPressを使うための専用プランが設けられているサービスもあります。
専用プランでは、既にWordPressがインストール済みだったり、分かりやすいマニュアルが用意されているところも多いです。
特にはじめてですと、最初のWordPressインストールに手間取ってしまう事もありますので、その手間がないのは嬉しいポイントです。
料金もお手頃価格に設定されているところが多く、はじめからWordPressを使いたい人は選ぶ手間もないので安心です。
レンタルサーバーでWordPressを利用するデメリット
レンタルサーバーでWordPressサイトを運営する場合にも、デメリットは存在します。
どんなデメリットがあるか、具体的な例をみていきましょう。
個人情報漏えいといったセキュリティリスク
レンタルサーバー上でWordPressを導入する際には「個人情報の漏えい」に注意が必要です。
なぜ個人情報が漏れる可能性があるかというと、ドメイン所有者に関する情報が「WHOIS」というサイト上でだれでも調べることができてしまうからです。
事前に非公開として設定すると漏えいを避けることができますが、うっかり忘れているとリスクに晒されることになりかねません。
毎月の固定費が発生する
先ほどの説明のとおり、レンタルサーバーは月額の固定料金制のため、プランごとに毎月決められたコストが掛かります。
ただ料金を抑えたプランも豊富にあり、予算に合わせて自分でコストを調整することも出来ます。
契約後でも、プラン間の移動が出来るサービスがほとんどなので、最初は安いプランで契約し、後々使用用途が増えてきたらワンランク上のプランに変える事も可能です。
長期契約をすれば割引になるサービスや、初期費用無料、月額最大◯ヶ月無料などのキャンペーンを行っているところもありますので、そういったキャンペーンも上手く活用するようにしましょう。
サーバーがダウンするリスクがある
業者によっては、サーバーの性能等の関係で、利用者から集中してアクセスされると一時的にサーバーの動きが不安定となることがあります。
データ読み込みや動作が鈍くなったり、表示されなくないなどの事態が起きる可能性があります。
さらに不安定かつ脆弱なサーバーですと、突然な負荷に耐えきれずダウンする可能性もあります。
価格が安いサーバーやプランですとそういったことが起きやすいため、それらの事態を避けたい場合は、多少コストが掛かっても、ワンランク上のプランを選ぶのが良いでしょう。
AWSとレンタルサーバー結局どちらが良い?まとめ
AWSとレンタルサーバーどちらが良いかは結局、何を重視するかによって異なるでしょう。
上記に上げたそれぞれのメリット・デメリットをまとめて見ると、次の通りになります。
AWS | レンタルサーバー | |
---|---|---|
メリット | ・WordPressのバックアップ作成可能 ・高いセキュリティ性 ・他ユーザーからの影響を受けにくい ・目的に合った利用が可能 ・ウェブサービス開発に便利 | ・コストパフォーマンスが高い ・他サーバーへ乗り換えが簡単 ・初心者向けで始めやすい ・WordPressプランがあるサービスもある |
デメリット | ・予想以上のコストが発生する可能性 ・専門知識が必要 ・個人向けサポートがない ・障害発生リスク | ・個人情報漏えいなどのセキュリティリスク ・毎月料金が発生する ・サーバーダウンのリスク |
それぞれにメリット・デメリットがあり、自分が作成するwebサイトや予算、知識レベルに合わせて選ぶのが良いでしょう。
とはいえ、具体的にどんな人に向いているのかイマイチ分からない方もいると思いますので、それぞれのサービスについて、おすすめできるタイプをご紹介していきます。
必ずしもというわけではありませんが、参考にして頂ければ幸いです。
AWS向けの人 | サーバーに関する知識や英語ができる事が前提条件となってきます。 利用上の目的がはっきりしていれば、従量制によるコストを払ってもメリットが得られるでしょう。 |
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レンタルサーバー向けの人 | レンタルサーバーは初心者、低予算で作成・運営したい方におすすめ。 共有サーバーやVPSなど目的や料金設定に応じ様々なサービスがあります。 |
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、AWSとレンタルサーバーにてWordPressを導入する場合、どちらがお得に利用できるかについて、様々なメリット・デメリットを考慮しながらお伝えしました。
AWSはどちらかといえばプロ、あるいはウェブ上級者向きであり、レンタルサーバーは初心者から上級者まで幅広く対応しているサービスといえそうです。
今回の記事で各サービスについて理解を深め、選ぶ際の参考にしてみてください。